79歳で認知症になったお姑さんを
最初に認知症外来に連れて行ってから
すでに数年が経ちました。
早く認知症のお薬を飲んで貰って
少しでも進行を止めたかったのですが
どうしてもご自分の病状を認めることが出来ず
ずるずると年月が過ぎて行ってしまいました。
ほんとは多分ご自分でも不安だったと思うのですが
その不安が、余計に心を硬くしてしまったのか
どうやっても認知症外来へ足を運ぶ事が出来ませんでした。
その頃になると
認知症はもっと進んでしまい
つまらない事に凄く執着されえ
言った言わないでぶつかり合ってしまったのも
この時期でした。
やっとの事で家から近い心療内科へ
受診に連れて行き
地区の包括支援センターで
介護認定を受ける申し込みまでを済ませた時には
5年の年月が過ぎていました。
でもその後もまた大変で
当然乗り気ではありませんでしたし
デイサービスの見学を勧められても
「あんたが行け行けって言うたんやろ？
どっか探して来たらええやんか」
と、いう具合で
なかなか見学に行こうとされません。
ご近所の仲良しのおばあちゃんが
先にデイサービスに行かれてましたので
「お友達に相談されてはどうですか？」
と、声をかけても
「私、行くの嫌やわ
あんた、若奥さんと仲良しやろ
聞いてきて」という具合です。
仕方なく、そのおばあちゃんにお伺いして
いつも通ってらっしゃるデイサービスを
紹介して頂き、見学をお願いしたのですが
また例のごとく
「年寄りばかりのところに見学なんて
行く気しないわ。
あんた、行って来て」と言われ
結局、お姑さんのデイサービスの見学に
嫁が行く事になりました。
さすがにそれには主人が気の毒がって
一緒について来てくれましたが
デイサービスの担当の方は
「え？ご本人が来るのに見学拒否されたの？」と
笑ってらっしゃいましたっけ（笑）
そんなこんなで
なんとかケアマネさんも決まり
無事、週に1回のデイサービスが始まりました。
当然、ご自分の用意の把握もされてませんから
用意はすべてわたしがしないといけませんし
仕事は増えましたが
それでも実際通われてみると
スタッフの方はやっぱりプロですよね～
うまくおばあちゃんの性格を見て
様子を伺いつつ
褒めて褒めて
気分の良いように相手をして下さいました。
そんなわけで
あれだけゴネて行きたがらなかった
デイサービスですが
通いだしたら
その日が来るのがとてもお楽しみになったのでした。
そこまで苦節5年💦
認知症も当然進みましたし
大変な道のりでした。
ただ、
今から思えば
身体が元気で
自分が認知症だと認められない期間が
ある意味、介護者もどうやって
病院に連れて行って良いのか
わからずに
お互いぶつかる期間と言いましょうか
長い介護の期間の中でも
かなり大変な時期でした。
