「あんたは長男の嫁だから
わたしたちを見る義務がある！」
と、当然のようにおっしゃる
お姑さんですが
ご自分はどうだったかと言いますと・・・
実は
お姑さんも長男の嫁だったんですよ
お義母さんが嫁がれた頃は
義父の実家は大家族で
まだ下に小学生の弟さんも
いらしたそうです。
当然、明治生まれのお姑さんの元
義父の弟さんのお世話までも
されていたそうです。
あの時代、戦争で
結婚相手も選び放題とは行かず
義父とはお見合いでした。
ご実家は
士族だったようで
幼少期から歌舞伎を見に行ったり
馬車で幼稚園に通われたりと
裕福なおうちのお生まれでした。
商社マンで海外赴任だったお父さんが
戦争に巻き込まれて
行方不明のまま帰って来られず
そこから生活が一変したそうです。
「父が亡くならなれば
もっといいところに嫁に行けたのに」
が、口癖でした。
幼少期に
優雅な生活をされ
あの時代に
お嬢様学校に通われて
有名銀行でOLだった義母が
突然大家族の家にお嫁に来られたので
それはそれは本当に苦痛だったと思います。
結婚して3年くらいの時
ちょうど主人が産まれたあとでしょうか
ご自分で若い頃
働いて貯めてらっしゃったお金で
子供二人を連れて
とうとう家を出られたそうです。
その時は
お舅さんが来てくれなくても良い
という思いだったと仰っていました。
のちに義父も
一緒に出られたそうで
そこから貧しい生活が始まったと
仰ってました。
あの時代に
家を出るなんて強いな～と思いますが
そんな事もあって
その後はお舅さんのご実家とは
あまり行き来がなかったようです。
そして私たちが結婚した訳ですが
当然、向こうのご実家は
うちのお姑さんの事は
よく思ってらっしゃらないので
こっそり嫌味を言われる事も
あったそうです。
私たちの結婚式の時は
わたしがやり玉に上がったようで💦
「たいした嫁じゃなかったな」と
言われたそうです。ハイ。笑
義母も心配りとか出来ないタイプですので
「あんたの事をたいした嫁じゃないと
言われたわ！！」とさらっと
言ってましたけれど
嫁に来たばかりのわたしは
義母と、義父の実家に
そんないきさつがあったとも知らず
いきなり傷ついてしまいました。(笑)
そのあとに
義父側の祖母が足を痛めて
車いす生活になったため
長男である義父
つまり我が家で
介護してくれないか
という話が持ち上がりましたが
当然、義母が承諾するわけがなく
それどころか
見舞いも行かず
その祖母が
亡くなられるまで
おうちにも行ったこともありませんでした。
とにかく
義母の
「嫌いと言えば嫌い！！」
は徹底していて
昔の事は水に流して
とか、そうゆう気持ちには
一切なれないタイプの人でした。
いや～
とにかく強いわ！！
