お姑さんと同居⑭

老健さんにお姑さんを送り出す日

虫の知らせって言うんでしょうか

しきりと

「わたし、今日帰って来るよね？

泊まりと違うよね？」を連呼されていました。

こちらも

さりげなくですが

その日は普段家にいない家族まで

揃ってお見送りしたもんだから

なんとなく感じ取られたのかもしれません。

出発の時は

あの具合の悪い時の険しい顔は

全く無く

笑顔で手を振ってお出かけされたので

その分、こちらの胸が痛みました。

 

ほんとにこれで良かったのかな・・

 

そんな事を考える日々が続きました。

でも、

それを忘れるようにするために

そこから数週間は

義母の部屋の掃除に没頭しました。

きれい好きだったはずの義母ですが

引き出しの中から

汚れたオムツが出てきたり

使ったあとのマスクが出てきたり

シミが付いたままタンスの奥に

突っ込まれていた服が

カビていたりと

大変でした。

結局、ゴミが合計11袋

廃品回収の服などが8袋くらいあったかな？

昔のブリキで出来た衣装ケースなど

レトロな品もありましたが

すでに壊れており

手を怪我しても仕方ないので

大型ゴミを頼んで引き取って頂きました。

 

そこからあっと言う間に数ヶ月！！

母が居ない生活が

なんと暇な事か（(￣∇￣)）

それほどわたしは

義母の相手をしてたのか！

と思うほど

なんでも片付くのが早いのです。

いつもなら母の食事に付き合っている時間に

すでに主人と食後の散歩に一時間も出かけたり

朝も、出かけたい時は

義母を送り出してからでないと

出かけられなかったのですが

早朝から出かける事が出来ました。

いずれ、戻って来られて

また生活する事がわかってましたので

その間に

やりたい事をやって

行きたいところに行ってと

思いっきり羽根を伸ばしまくりました！！

 

そうこうしているうちに

あっという間に月日は過ぎて

いよいよ

戻って来られる日がやって来たのです。