スポンサーリンク
認知症とは
厄介な病気で
たった今、話していた事さえ
忘れてしまわれます。
今日はそんなひとときをご紹介します。
おやつを食べてて突然・・・
「桃子ちゃん
わたし、歯が無いんやけど」
「あー
前に施設に入られていた時に
転んで歯を折ってしまわれたんですよ」
「いや~そうなん?
そんなの全然知らんかったわ~」
「4本ほど折れてしまって大変だったんですよ」
「ほんとに?
そんな事ひとつも覚えてないわ・・」
もぐもぐもぐ・・・
「桃子ちゃん
わたし、奥歯が無くなってるんやけど」
「入れ歯を外されたんじゃないですか?」
「わたし、入れ歯なんてしてないで」
「いえいえ、上と下と二つありますよ」
「そんなんしたこと無いわ
わたしは全部自分の歯で食べてるもん」
「んじゃ、なんで歯が無いんですか?」
「それをあんたに聞いてるんや」
「もしかして、ポケットに入れてませんか?」
「ほんまやわ
これ誰の入れ歯やろ
わたし、知らないわ」
と言いつつ、おもむろに歯にはめてみて
「そうか。これが自分の歯か」
「そうですよ」
「知らんうちに入れ歯になってたわ」
「・・・・・」
もぐもぐもぐ
「桃子ちゃん
なんか、わたしの歯
自分の歯でないみたい」
「入れ歯ですよ」
「いや、違うんよ
わたしは入れ歯じゃないのに
誰かが勝手に口の中に
歯を入れはったみたいなのよ」
「無理矢理ですか?」
「寝てる間に誰かが入れたんかな」
・・・・・・
このやりとりを延々やってるのも
かなり、ハードです。(^_^;)
スポンサーリンク
スポンサーリンク