どこか懐かしい雰囲気の漂う
優しいお寺 平等寺を後にした私たちは
次は太龍寺へと向かいました。
川沿いの道を25分ほど進んで行くと
ロープーウェイが見えて来ましたよ~
思っていたより
結構高い山まで登るロープーウェイです。
実は太龍寺へは
二日目に行く予定でした。
ただ、翌日は大雨の予報になっていて
そうなるとこのロープーウェイが
止まってしまうかもしれないんですよね
そこで、急遽初日に行くことに変更しました。
わたしは
旅行の前には
結構色々調べて準備するほうです。
なので、一日目の予定も
実は
ばっちり組んでいました。
でも、
こうやってすべてを
ひっくり返すみたいに
予定変更になることもあるんですよね~
例えば決断する時に
「いやいや
ここに来るまで散々計画立てたんだから
雨が降ろうと予定通りに行くから!!」と
意地を張っていたら
ロープーウェイも止まってしまい
今回の旅で徳島の巡礼を廻りきる事も
無理だったかもしれません。
「えーー
どうしようかな~
どっちの方が良いと思う??」
と、ウダウダ考えていたら
今度は時間が足りなくなったかもしれません。
決める時には
スパッと決める!
これもまた人生の上で大事な事かもしれませんね~
そんな事を考えてるうちに
ロープーウェイの乗り場に到着です。
太龍寺は舎心嶽まで歩くつもりでしたので
杖を持参する事にしました。
ロープーウェイの乗り場は
赤い橋があって
なかなか素敵です。
その日は平日だったので
お客さんも数名で
大きなロープーウェイが
ほぼ貸し切り状態でしたよ~
目の前にある高い山のところまで登ったら
到着かな~
なんて思っていたら大間違い!
そこからふた山くらい越えるんです。
これはなかなか楽しい乗り物でした。
眼下の川が凄く曲がってるのがわかります。
これ、大雨の時とか
荒れ狂うと大変な川なんじゃないかな
この日はお天気なので
ロープーウェイからは
はるか向こうに海も見えました。
このあたりはニホンオオカミも居たそうです。
その銅像も建っています。
お大師さまが
修行された頃は
オオカミもいたんでしょうね。
凄い場所で修行されたんだな~
色々と思い巡らせているうちに
到着しましたよ~
気合い十分で
登って行ったんですが
実はここで主人が
傘を落としてしまいます。
先ほどの携帯落としたかも!!事件から
まだ数時間しか経ってないのに
またやらかしてしまいました。😓
この日は本当に人も少なくて
静かにお参りさせて頂く事が出来ましたよ。
沢山の木々は
どれも霊木ばかりです。
本堂の上の細かい彫り物が美しいですね~
ひとつひとつが生き生きしています。
こうゆうのを
慌てすぎて見落としたら
勿体ないですよね~
お勤めを終えて
次はここから20分ほど歩いて
お大師様が修行をされた舎心嶽まで歩きます。
ここで主人が
傘を失った事に気がついて
先を急ぎたかったのですが
元の道まで戻る事になりました。
さっきの携帯の時もですが
うちの主人って
自分が失ったものをなぜか必ず
「桃子に預けてなかったか?」って聞くんですよ😓
「はぁ???」って
いつも思うんですけれど
(ここで腹を立ててはいけない)と
ぐっと我慢をして
内心むっとしながらも
一応探すふりをしてあげます。( ̄∇ ̄)
当然預かってるわけないので
もと来た道を歩いて行ったんですが
ありがたい事に落ちてたんですよね~
はぁ~良かった(^_^;)
傘なんて落としたら
音でわかりそうなものなんだけどな~(;゚ロ゚)
実はうちの主人は
モノを失くす回数が凄く多いんです。😓
愛宕山に登った時も
帽子を落としました。
この時も
「桃子に持っててって言ってなかったか?」
と言ってましたが
結局戻ってきたら
お昼に おにぎりを食べた椅子の上に
置いたままになってましたし・・(^_^)
日本に限らず
数年前は個人旅行で韓国に行ったときに
高速バスの乗り場のトイレに
パスポートを私の分まで二冊とも
忘れて来てしまいました。
しかも
ソウルに着いてからそれに気がついたんです。
もうその時はさすがの私も
顔面蒼白になりました(;゚ロ゚)
主人は
また4時間かけて
その乗り場まで戻ると言いましたけれど
戻ったところでもし無かったら
予定通りに日本に帰れない!
と判断し
なんとかその日に領事館に走って
間一髪 仮のパスポートを作って頂き
予定通りに日本に帰れたのですが
あの時も絶対
見えない神様仏様に
助けて頂いたな~と思うんですよね。
もう心の中で感謝しまくりでした。(@@;)
いつも見えない力に
なんとか助けて頂いていますが
これだけよくモノを落とすって事は
いい加減それを気をつけなさい
というお知らせでしょうね~
本人はこの期に及んで
「桃子さ~
後ろから歩いてたら落ちたの気がつくやろ」
って言ってましたけれど
(その時、前歩いてたのわたしだわ。。)
とわかってましたし
見つかったから良し!
ここで険悪になったら最悪!
我慢我慢。
これも修行(( ̄∇ ̄))
そう自分に言い聞かせて
舎心嶽へ向かって歩き出しました。
舎心嶽へは20分ほど歩くそうです。
歩き始めて数分
今までお天気だったのに
はるか向こうの山で
突然ゴロゴロと雷が鳴り出しました。
山の雷は
あっという間に雨を呼び
前も見えなくなるほどになります。
さっきまでお天気だったのになんで~
と思いつつも
心の中で
お大師様、なんとか辿り着かせて下さい!と
お願いしながら前に進みます。
それが結構な坂道なんですよね~
はぁはぁ言いながら
ほぼ駆け足で進みます。
舎心嶽は、お大師さまが
19歳の時に100日間
虚空蔵菩薩の御真言を唱える虚空蔵求聞持法という
修行をなさった場所だそうです。
岩の上にお座りになるお大師さまの像を
何度かテレビで見たことがあり
お遍路さんをすると決める前から
いつか行ってみたい場所でもありました。
そうこうしているうちに
どうやら辿り着いたようなのですが
どこに像があるかわかりません。
キョロキョロしていると目の前に小さな看板があり
天照大神と書かれているではありませんか!
そちらの方に登って行くと
小さな天照大神のお社を発見!!
わ~
仏様のお山でも
天照大神がいらっしゃるんだ~~
そう思うと嬉しくて
先にこちらのお社に祝詞を奏上致しました。
その先には
こんなモニュメントが
ね。
空が先ほどまでの青空じゃないでしょ?
どんよりと雲が掛かり
風が急激に強くなって来ました。
そのお社から降りようと思ったら
あ!!
目の前にいらっしゃいました~!
この時点で
ゴロゴロがさらに近づいて来ていますので
主人は
もう帰りたくて仕方有りません。
写真右下あたりに鎖があるんですが
それをつかんで登ると
お大師様の像のところまで行けるのですが
ポツポツと雨も降り出して来ましたので
主人は拒否。。😓
でも
わたしはどうしても諦められず・・・
は!!
そういえば識子さんの本に
前の方から廻れるって書いてたわ!!
新装版 神社仏閣パワースポットで神さまとコンタクトしてきました
それを思い出したわたしは
横道を探しました。
あ!あった!!
それがね
また小さい小さい看板なんです。
しかも
ちょっと草木で隠れてました。
なぜそれが目に入ったのか
今から思うと不思議なんですよね
矢印を進むと
草ボウボウの小道が続いてるんですが
頭の上からも草が覆い被さって来ていますし
道幅も極端に狭いので
慌てて少しでも足を滑らせたら
10メートル20メートル
転げ落ちそうなんです。
そうそう
途中でこの道にも鎖がありました。
そんな道を
なぜあんなに慌てて歩けたのかが
不思議なんですよね
草をかき分けかき分け
必死で前に進むと
ちょっと開けたところに出ました。
恐る恐る、左手でつかんでいる壁の上の方を
ずっと見上げて行くと・・・
あ!!お大師様だ!!
先ほど後ろから見ていたお大師様の
前側に回り込む事に成功致しました。
雷が鳴り
少しポツポツと大粒の雨が降っているのですが
はるか上のお大師様の後方は
後光が差しているように見えました。
お写真を撮りたかったのですが
雨で撮ることが出来ません。
拝めただけ幸せ!
そう思って
慌てて帰路を急ぎました。
あっという間に
雷は近づいて来ますし
もう怖くて怖くて
私の後ろ側
お大師様の像から見た前方の景色が
どんな様子だったのか
振り返る暇もなく
慌てて来た道を
転げるように走って戻りました。
その途中走りながら横目に
何か動くモノが見えたので目をやると
ぎょえ~~~~!!
未だ見た事も無いような
直径5センチ、長さは1m以上の
大きな蛇に遭遇しまして
もうほんとに
きゃぁぁぁぁぁーーー!
だったんですが
何を思ったのかわたしは
きゃーーーではなく大声で
「ごめんなさ~~~い」と
叫んでしまい
その声に
あちらも驚いて
慌てて谷底へと逃げて行きました(^_^;)
雷の中
なんともびっくりな遭遇でした!!
そのまま逃げるように
転げるように走ったのですが
しかしですね
不思議な事に
ゴロゴロと迫ってきていたはずの雷が
舎心嶽への入り口あたりに来た頃には
なんと!!だんだん遠ざかっていったんです。
お遍路さんを廻ると
色々と
あれ?もしかしてお大師様に
助けて頂けたのかも!
と、思える事が多々あると聞きますが
これもそうだったんじゃないかと
思うんですよね。
携帯といい、傘といい
そして雷まで。。
蛇さんとの出会いも
思い出のプレゼントだったような
気がしてしまいます。
不思議な事に
あっという間に
また青空に戻ったので
今度はゆっくりと御朱印を頂きに行きました。
こちらでは「舎心嶽にお参りして来ました。」
とお伝えすると舎心嶽の御朱印も頂けるそうです。
これも有名な根っこですね。
御朱印を頂いたあとは
龍の天井画もしかと見てきました!
帰りは
少し青空も見え始めましたよ。
もしかしたら
あの舎心嶽のあたりで
お大師さまを守護されていた伝説の龍神様が
雨を降らしてらっしゃったのかな
な~~んて
妄想しつつ
ロープーウェイを降りて行きました。
太龍寺
四国八十八か所霊場 第21番札所
ご本尊 虚空蔵菩薩
〒771-5173
徳島県阿南市加茂町龍山2
電話: 0884-62-2021
車でのアクセスはかなり大変らしいです。
必ず太龍寺ロープーウェイに乗りましょう。
ロープーウェイ乗り場前に大型駐車場有り